大赦(読み)たいしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大赦
たいしゃ

の一種で,政令により罪の種類を定めて行うもの (恩赦法2,3) 。その罪で有罪判決を受けた者については,その言い渡しの効力が失われ,事件が訴訟係属中の場合には免訴の判決 (刑事訴訟法 337条3号) で手続が終結する。

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デジタル大辞泉の解説

たい‐しゃ【大赦】

《古くは「だいしゃ」とも》
恩赦の一。政令で定めた罪について、有罪の判決を受けた者に対しては判決の効力を失わせ、まだ有罪の判決を受けていない者に対しては公訴権を消滅させるもの。
律令制の刑罰免除の一。死罪などの重罪をも許したこと。

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百科事典マイペディアの解説

大赦【たいしゃ】

恩赦の一種。政令で罪の種類を定めて行う。その政令に特別の定めがない限り,大赦のあった罪について,有罪の言渡しを受けた者についてはその言渡しは効力を失い,まだ有罪の言渡しを受けない者については公訴権が消滅する。→特赦
→関連項目免訴

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大辞林 第三版の解説

たいしゃ【大赦】

恩赦の一種。政令で定めた罪について、有罪の言い渡しの効力および公訴権を消滅させること。
〔「だいじゃ」とも〕 古代の律における恩赦制度の一。八虐・故殺・謀殺などの重罪も免除するもの。

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精選版 日本国語大辞典の解説

たい‐しゃ【大赦】

〘名〙
① (古くは「だいしゃ」とも) 令制で、赦(しゃ)の一つ。国家に吉凶のあったとき、天皇が八虐以下の故殺・謀殺・私鋳銭・強窃二盗の罪を許したこと。常赦よりも赦の範囲が広い。
※続日本紀‐大宝元年(701)一一月壬申「大赦天下。但盗人者不赦限。老疾及僧尼賜物。各有差」
※高野本平家(13C前)五「其比(そのころ)美福門院かくれさせ給ひて、大赦(タイシャ)ありしかば」 〔史記‐呂后本紀〕
② 恩赦の一つ。政令で罪の種類を定めてその刑罰の赦免を行なうこと。有罪の言渡しを受けた者については言渡しは効力を失い、言渡しを受けない者については公訴権が消滅する。〔仏和法律字彙(1886)〕

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世界大百科事典内の大赦の言及

【恩赦】より

…近代日本において第2次大戦前は天皇大権の下にあった恩赦は,戦後は憲法の規定(73条,7条)の下に内閣が決定する。その内容は恩赦法(1947公布)に定められ,大赦,特赦,減刑,刑の執行免除,復権からなる。これは方式の点から,政令恩赦(大赦,一般減刑,一般復権)と,個別恩赦(特赦,刑の執行免除,特別減刑,特別復権)とに区分される。…

※「大赦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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