権大乗(読み)ゴンダイジョウ

精選版 日本国語大辞典 「権大乗」の意味・読み・例文・類語

ごん‐だいじょう【権大乗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 仮に説いた大乗の意 ) 仏語。素質能力において劣っている人を真実の大乗の教えに導くため、方便として、相手の理解能力に応じて説いた教え。天台華厳等では法相三論等を権大乗とする。権大乗教。
    1. [初出の実例]「月氏の付法蔵の二十四人は、但小乗権大乗を弘通して」(出典:日蓮遺文‐神国王御書(1275))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android