横山さき(読み)ヨコヤマ サキ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「横山さき」の解説

横山 さき
ヨコヤマ サキ


職業
小唄演奏者

本名
古橋 サキ

別名
芸名=清元 延小葉志,源氏名=小芳

生年月日
文久3年

出生地
江戸(東京都)

経歴
数多くの小唄を作詞した書家永井素岳より小唄の手ほどきを受ける。明治20年頃より小芳の名で小唄芸者となり、日本橋・葭町界隈で活躍した。また、清元お葉に師事して延小葉志を名乗り、師の口伝の小唄を字に書きおこし、さらに三味線譜を書き入れて記録・保存。のち帝国ホテルの支配人横山孫一郎と結婚。夫と死別後、明治末年頃から小唄と清元の師匠となり、大正4年には東京・芝神明に小唄稽古所を開いた。その門下からは初代田村てるや堀小多満・初代蓼胡蝶らを輩出するなど、正調の江戸小唄伝承に大きく貢献した。

没年月日
大正8年 2月11日 (1919年)

家族
夫=横山 孫一郎(実業家)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「横山さき」の解説

横山 さき
ヨコヤマ サキ

明治・大正期の小唄演奏者



生年
文久3年(1863年)

没年
大正8(1919)年2月11日

出生地
江戸

本名
古橋 サキ

別名
芸名=清元 延小葉志,源氏名=小芳

経歴
数多くの小唄を作詞した書家永井素岳より小唄の手ほどきを受ける。明治20年頃より小芳の名で小唄芸者となり、日本橋・葭町界隈で活躍した。また、清元お葉に師事して延小葉志を名乗り、師の口伝の小唄を字に書きおこし、さらに三味線譜を書き入れて記録・保存。のち帝国ホテルの支配人横山孫一郎と結婚。夫と死別後、明治末年頃から小唄と清元の師匠となり、大正4年には東京・芝神明に小唄稽古所を開いた。その門下からは初代田村てるや堀小多満・初代蓼胡蝶らを輩出するなど、正調の江戸小唄の伝承に大きく貢献した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「横山さき」の解説

横山さき よこやま-さき

1863-1919 明治-大正時代の小唄演奏家。
文久3年生まれ。もと東京芳町の芸妓で小芳を名のり,清元お葉に師事する。帝国ホテル支配人横山孫一郎の後妻となる。夫の死後,大正4年小唄稽古所をひらき,江戸小唄の正統をつたえた。門下に初代田村てる,堀小多満(こたま)ら。大正8年2月11日死去。57歳。江戸出身。旧姓は古橋。本名はサキ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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