20世紀日本人名事典 「横山又吉」の解説
横山 又吉
ヨコヤマ マタキチ
- 生年
- 安政2年10月15日(1855年)
- 没年
- 昭和14(1939)年10月6日
- 出生地
- 土佐国土佐郡杓田村(高知県高知市)
- 学歴〔年〕
- 陸士中退
- 経歴
- 東京に遊学したのち郷里・高知県に帰り、立志学舎で学ぶ。明治13年高知新聞社に入社、論説などで政府を痛烈に批判し、社友の植木枝盛・坂崎紫瀾らと共に民権派の論客として知られた。20年三大事件建白運動に参加して上京するが、保安条例により逮捕・投獄。22年高知市政の発布とともに学務委員長となり、31年簡易商業学校(のち高知商業学校・市立高知商業高校)を創立してその初代校長に就任、多くの生徒を指導し、名校長と謳われた。大正6年に校長職を退いた後は高知商業銀行頭取となるが、13年3月に同行は破産。晩年は自宅に隠棲し、漢詩文を楽しんだ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報