橋本金作(読み)はしもと きんさく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「橋本金作」の解説

橋本金作(2代) はしもと-きんさく

?-? 江戸時代前期-中期歌舞伎役者
はじめ京都若衆方をつとめる。元禄(げんろく)11年(1698)江戸中村座で2代を襲名し,初代市川団十郎に指導をうけた。17年立役(たちやく)に転じ,宝永6年以後京坂の舞台に出演するが,享保(きょうほう)8年(1723)以後の活動は不明。実事を得意とした。前名は橋本伝蔵。後名は橋本十五郎,生島十四郎。

橋本金作(初代) はしもと-きんさく

?-? 江戸時代前期の歌舞伎役者
若衆歌舞伎女方。明暦2年(1656)禁制の下げ髪姿で京都の坂田定右衛門座に出演。また桟敷(さじき)で口論し,相手の武士が刀をぬいてあばれたため,京都の全劇場が興行停止処分をうける。役者を引退し大津茶店をひらくが,のち旅役者として信濃(しなの)(長野県)飯田で没したという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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