普及版 字通 「歙」の読み・字形・画数・意味
歙
16画
[字訓] すう・おさめる・あう
[説文解字]
[字形] 形声
声符は翕(きゅう)。翕は鳥が集まって群飛する意。集まり、収まる意がある。〔説文〕八下に「を縮(ちぢ)むるなり」とし、気息を引きおさめる意。気の集散のさまについて、その集まるを歙然、専一なるさまを歙歙という。翕の声義を承け、(吸)・と声義が通ずる。
[訓義]
1. いきをすう、息を吸い収める。
2. あつめる、あわせる、おさめる。
3. あう。
4. (ちょう)と通じ、おそれる。
5. 脅(きょう)と通じ、そびやかす。
[語系]
歙・()・翕xipは同声。呷xeapは声義近く、〔説文〕二上に「呷は呷なり」とあって、波の吐するような状態をいう。漢・司馬相如の〔子虚の賦〕に「翕呷(すいさい)」とあり、はもののふれあうような音をいう。
[熟語]
歙▶・歙▶・歙肩▶・歙集▶・歙然▶・歙張▶・歙鉢▶・歙歙▶・歙硯▶・歙石▶
[下接語]
歙
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報