日本歴史地名大系 「正暦寺」の解説
正暦寺
しようりやくじ
〔草創と信円の再建〕
応永一六年(一四〇九)の菩提山正暦寺原記(大和志料)によれば、正暦三年(九九二)九条関白兼家の子の兼俊が建立、本尊には浄瑠璃薬師を祀り、竜樹菩薩、脇侍の日光・月光、十二神将を安置した。四月八日の竜華会参加の坊舎八六坊、僧侶六〇人を数え、寺領は二千貫文。保安三年(一一二二)関白藤原忠通の申請によって鳥羽天皇の御悩平癒を薬師仏に祈って効験あり、康治元年(一一四二)九条忠通も
〔門跡正願院〕
信円は正暦寺の再建に際し、まず別院
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報