旺文社世界史事典 三訂版 「正統帝(英宗)」の解説
正統帝(英宗)
せいとうてい
明朝の第6代皇帝(在位1435〜49)。のち8代皇帝,天順帝(在位1457〜64)として復位
幼少で即位したため太皇太后 (たいこうたいごう) が摂政となる。のち親政したが,宦官王振が専横をふるい,政治が乱れた。これに乗じてオイラートのエセン=ハンが侵入し,帝は王振の勧めで親征したが,1449年土木堡 (どぼくほ) で敗れて,捕虜となった(土木の変)。1450年に許されて帰国し,弟の第7代景泰 (けいたい) 帝の没後,57年に天順帝として復位した。
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