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瞿佑 くゆうQu Yu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

瞿佑
くゆう
Qu Yu

[生]至正1(1341)
[没]宣徳2(1427)
中国,明の文学者。銭塘 (浙江省臨安県) の人。字,宗吉。号,存斎。早くから楊維 楨詩才を認められたが,官吏としては不遇で,地方県の訓導という学官を歴任,のち周王府右長史となったが永楽年間,筆禍によって保安 (陝西省) に流され,洪煕1 (1425) 年許されて帰った。宋,元代にめぼしい作品のなかった文語小説の分野で,怪異小説集の傑作『剪燈 (せんとう) 新話』を著わし,多くの模倣作を生むほどの流行をみせた。長命で多くの著があり,また詩にも艶麗な筆をもったが,散逸して『帰田詩話』のほかはほとんど伝わっていない。

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デジタル大辞泉の解説

く‐ゆう〔‐イウ〕【瞿佑】

[1341~1427]中国、明代の文人。字(あざな)は宗吉。号は存斎。銭塘(せんとう)(浙江(せっこう)省)の人。筆禍により陝西(せんせい)省に流されたが、許されて帰郷。怪異小説「剪灯(せんとう)新話」が特に知られており、日本の怪談「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」などに翻案された。他に「帰田詩話」など。

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大辞林 第三版の解説

くゆう【瞿佑】

1341~1427) 中国、明代の文人。字あざなは宗吉、号は存斎。筆禍により陝西省に流された。著「剪灯せんとう新話」など。瞿祐。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

瞿佑
くゆう
(1341―1427)

中国、明(みん)代の文人。日本に伝来して著名になった文語体の怪異小説集『剪灯新話(せんとうしんわ)』の作者で、字(あざな)を宗吉、号を存斎(そんさい)といった。銭塘(せんとう)(浙江(せっこう)省)の人で、若年から詩人として知られていたが、その一生は不遇で、仁和県、臨安府(浙江省)、宜陽(ぎよう)県(河南省)あたりの訓導や周王府の右長史という低い官職についただけで、筆禍によって保安(陝西(せんせい)省)に流され、10年の年月を過ごした。多くの著書はほとんどが散逸してしまい、現在伝わるものは『剪灯新話』『帰田詩話』『詠物詩』だけである。[藤田祐賢]

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世界大百科事典内の瞿佑の言及

【剪灯新話】より

…中国,明代の瞿佑(くゆう)(1341‐1427)作の文言による怪異小説集。唐の伝奇小説以来の伝統を引く怪奇ロマン22編より成る。…

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