正院厳島神社(読み)しよういんいつくしまじんじや

日本歴史地名大系 「正院厳島神社」の解説

正院厳島神社
しよういんいつくしまじんじや

[現在地名]植木町山本

本村ほんむらの台地東端にある。旧郷社、祭神は天照大神など。内空閑氏の建立というが、内村うちむら城の築城同様に諸説がある。「一統志」は、建立時期は不明、明徳三年(一三九二)閏一〇月二五日大願主比丘法栄が修造し、さらに永享五年(一四三三)・天文五年(一五三六)に修営、文禄三年(一五九四)にも三善載秀が修営したと記す。「国誌」は「当社棟札云」として明応三年(一四九四)服部貞基の下向を述べ、「諸社集説云」として、基貞は文正(中か)年中の人で、その家臣の正院蔵人が主君武運長久を祈り、市杵島媛命を勧請し、永享五年修造を加え、さらに「梁牌云」として天文五年に内空閑長載の家人正院伊豆守三善載秀が修営したとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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