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氏女(読み)ウジメ

世界大百科事典 第2版の解説

うじめ【氏女】

日本古代の畿内貴族が,後宮の下級の女官である女孺(によじゆ)にあてるため貢進した女性。大化前代に,地方豪族である国造(くにのみやつこ)が,采女(うねめ)を朝廷に貢進する慣習があり,これが律令制にひきつがれ,郡司が姉妹子女を采女として貢進する制度として成立した。そして,これとは別に天武朝から畿内の諸氏は,年13~30歳の女性を,氏別に1人貢進することが定められたが,これを氏女という。氏女は,後宮の諸司に配せられ,残りは縫司にあてられた。

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大辞林 第三版の解説

うじめ【氏女】

律令制で、主として京・畿内の諸氏から一人ずつ貢上された一三歳以上三〇歳以下の女子。女孺によじゆとして後宮に配され雑事に従った。

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世界大百科事典内の氏女の言及

【氏族】より

…このことはもちろん,同じく中世のうちにあっても,南北朝時代以前の社会が,まだまだ古代以来のさまざまな諸関係を完全には拭いきれていない過渡的な段階であることを示す。中世社会のどのようなところに古代的関係が残存していたかを知るための大きな手がかりは,そのころの女性がほとんど個人名を名のらず,〈氏女(うじのによ)〉としてのみ史料上にあらわれてくることである。これは,かの名字族の形成とともに,男性たちが古代からの独立をとげた後においても,女性たちのまわりには,古代以来の伝統がその後も長く生きつづけていたことを示すものであろう。…

※「氏女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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