民族解放戦線(読み)みんぞくかいほうせんせん(英語表記)national liberation front

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「民族解放戦線」の意味・わかりやすい解説

民族解放戦線
みんぞくかいほうせんせん
national liberation front

一般に植民地独立運動過程で結成される民族主義者の組織。特にアルジェリア独立戦争でフランスから独立をかちとったアルジェリア民族解放戦線南ベトナムでアメリカの介入に対抗して結成された南ベトナム解放民族戦線などが有名。一般的にこの組織は政治集団であると同時にみずからの武装勢力 (軍事組織) をもっており,政治闘争だけでなく武力闘争も行う。またすでに独立を達成している国の内部でも外国と結託して人民大衆を搾取,抑圧している支配者集団を攻撃対象とする同種の組織が結成されることがある。

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旺文社世界史事典 三訂版 「民族解放戦線」の解説

民族解放戦線
みんぞくかいほうせんせん
Front de la Libération Nationale

1954年11月に結成されたアルジェリアの民族主義政党。略称FLN
1955年10月,アルジェリア民族解放軍ALN)を組織してアルジェリア独立戦争を主導し,62年7月フランスから独立を達成,9月ベン=ベラが初代大統領となった。アルジェリアの唯一の政党で,1965年6月軍部のクーデタ以後は,党・軍の幹部が革命評議会を構成して国政を行っている。

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