日本の自動車技術240選 「民生リヤエンジンバス」の解説
民生 リヤエンジンバス
製作(製造)年1949
製作者(社)民生デイゼル工業株式会社
資料の種類文献
現状保存・公開
車名民生コンドルリヤエンジンバス
モデル名BR30
会社名民生デイゼル工業株式会社(現日産ディーゼル工業)
製作開始年1949
設計者民生デイゼル
協力者富士自動車工業株式会社
車種・用途大型バス・観光用
実車所在/模型なし
スタイル箱型バス
ドア数前1+非常口1
乗員座45+立10+他2名
車両重量6950kg
エピソード・話題性国産初のモノコック式観光用リヤーエンジンバス
構造応力外皮構造リベット打ち鋼板製
バンパープレス鋼板
ステップ1段(ステップ段差395mm)
全長10390
全幅2450
全高2785
タイヤサイズ゙36×8
特徴航空機製造技術を応用。軽量で剛性の高い応力外皮構造を採用した日本初のモノコックリヤーエンジンバス。
フレームなし
前軸鍛造Iビーム逆エリオット式/並行重ね板ばね/可変有効長なぎさ式
後軸鋳鋼バンジョー軸管全浮動式/並行重ね板ばね/可変有効長なぎさ式
軸距5300
前トレッドx後トレッド1775×1730
車高調整なし
ステアリングウオームアンドローラー式
ダンパー円筒型油圧単動式筒型油圧式
スタビライザーなし
走行安定装置なし
特徴ばねの後端がコンタクト式でばね荷重の増加と共に有効長が短くなるなぎさばねで積空時共に乗り心地が良い。
冷却/気筒配列水冷/対向ピストン直列3気筒
弁機構吸排気共ポート式
内径x行程85×(144+96)mm
排気量4.086L
最高出力/回転数90PS/1500rpm
特徴ドイツクルップユンカースの製造特許を導入して生産した対向ピストン形単流掃気式2サイクル直噴エンジン。ノズルは開弁圧0の開放式
ハイブリッドシステム形式なし
変速機70度転向機付前進4段後退1段コンスタントメッシュ式
駆動方式RRエンジン横向き
モード燃費-
参考文献民生技報第5号1~9頁、鶴海準二郎「民生リアーエンジンバスの各部構造について」1952年5月。 社報「みんせい」創刊号2頁、1950年4月。民生技報5号10~14頁百瀬晋六「新型コンドルについて」1952年5月。
その他事項シャシー重量:適応せず;積載量:なし;前照灯:丸2灯;ワイパー:2連式;足ブレーキ:エアーアシスト油圧式;手ブレーキ:バンド式(変速機後端);燃焼及び作動方式:直接噴射2サイクル;点火方式:圧縮着火;圧縮比:17:1;比出力:24.5PS/L;燃料噴射:ユンカース式無気噴射衝突ノズル;掃気方式:単流ポート式(上方吸気);掃除機:往復式上方ピストン直結;排気浄化装置:なし;クラッチ:乾燥単板式;終減速機:70度スパイラルベベル減速比4.71;減速比:0.95×4.71又は1.112×4.71;最高速度:62km/h;燃費率:4.5~5.5km/L(60km/h);駆動系(特徴):日本で初めてのリヤーエンジン横置き式バス。70度のアングルドライブを採用。変速機のリモコンは3本ロッド式。;
出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報