圧縮比(読み)あっしゅくひ(英語表記)compression ratio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

圧縮比
あっしゅくひ
compression ratio

内燃機関や圧縮機において,圧縮始めの容積と圧縮後の容積とのピストンの往復運動中シリンダ内容積が最小になるときのピストン位置を上死点,その容積をすきま容積 Vc といい,最大容積になるピストン位置を下死点,両死点間の容積を行程容積 Vs といい,圧縮比は (VcVs)/Vc という比で表わされる。機関の性能や燃焼に直接影響する重要な設計因子である。

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百科事典マイペディアの解説

圧縮比【あっしゅくひ】

内燃機関のシリンダー内に吸い込まれた混合ガスまたは空気が,ピストンで圧縮される割合。燃焼室容積と行程容積(排気量)の和を,燃焼室容積でわった商で,自動車用ガソリン機関ではふつう8〜9。圧縮比が高いとエンジンの容積・重量を増さずに出力を高められるが,ノッキングを起こしやすくなる。

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世界大百科事典 第2版の解説

あっしゅくひ【圧縮比 compression ratio】

ピストンエンジンの圧縮行程において,シリンダー内のガスが何分の1に圧縮されるかを容積比で表した値。(行程容積+すきま容積)/(すきま容積)によって求められる。熱力学の理論上は圧縮比が大きい(高い)ほどより多くの有効仕事を取り出せる(熱効率が高い)が,現実のエンジンでは,圧縮比を高め過ぎると摩擦が増え,かえって効率が低下し,12ないし16程度の圧縮比が実現できれば好ましいとされている。しかし,ガソリンエンジンでは圧縮比が高くなるとノッキングを発生しやすくなるため,ほとんどのもので圧縮比は10以下にとどまっている。

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