日本歴史地名大系 「気仙沼街道」の解説 気仙沼街道けせんぬまかいどう 岩手県:東磐井郡気仙沼街道磐井郡金沢(かざわ)宿(現西磐井郡花泉町)と陸奥気仙沼とを結ぶ道。金沢宿からは北上する石巻街道で一関城下へとつながる。金沢宿から東へ向かい中山(なかやま)峠から楊生(よう)村谷起(やぎ)(現一関市)の船渡場で北上川を渡り、薄衣(うすぎぬ)(現川崎村)、三島(みしま)峠、濁沼(にぐりぬま)・千厩(せんまや)(現千厩町)を通り、大(おお)川沿いに下折壁(しもおりかべ)(現室根村)を経て陸奥本吉(もとよし)郡へ出る。千厩から東はほぼ現在の国道二八四号と一致する。街道の整備は近世初期で、寛永一〇年(一六三三)幕府の巡見使は気仙沼から千厩を通り山目(やまのめ)(現一関市)へ至っており、気仙沼―千厩間は三〇里、千厩―山目間は四〇里となっていた(「石母田安頼書状」伊達家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気仙沼街道」の意味・わかりやすい解説 気仙沼街道けせんぬまかいどう 岩手県南部の一関市と宮城県北部の気仙沼市を結ぶ街道。全長約 50km。一関市の狐禅寺から東へ延び,川崎,千厩,室根を経て気仙沼市にいたる。現在の国道 284号線。内陸部と海岸部を結ぶ主要道路で,途中の千厩はかつて宿場町として栄えた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by