気触れる(読み)カブレル

デジタル大辞泉 「気触れる」の意味・読み・例文・類語

か‐ぶ・れる【気触れる】

[動ラ下一][文]かぶ・る[ラ下二]
漆や薬品などの刺激皮膚炎症を起こし、赤くかゆくなる。まける。「薬品に―・れる」
あるものの影響を強く受けて、そのふうに染まる。「新思想に―・れる」

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精選版 日本国語大辞典 「気触れる」の意味・読み・例文・類語

か‐ぶ・れる【気触】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かぶ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 漆、膏薬などの成分に冒されて、一種皮膚病になる。皮膚がまける。
    1. [初出の実例]「漆(うるし)に患(カフレ)て、遂に一傍蟹を殺し、汁を取りて瘡に塗り」(出典:天理本金剛般若経集験記平安初期点(850頃))
  3. あるものの影響や刺激を受けて、すっかりその風(ふう)に染まる。
    1. [初出の実例]「惣体(さうてい)の事が一旦はかぶれるけれど、善悪三歳児(みつご)にもわかるものだから」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)

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