江戸堀五丁目(読み)えどぼりごちようめ

日本歴史地名大系 「江戸堀五丁目」の解説

江戸堀五丁目
えどぼりごちようめ

[現在地名]西区江戸堀三丁目

大目おおめ橋詰を境に江戸堀四丁目の西にあり、江戸堀川両岸にまたがる。南岸の西は西北せいほく橋詰を境に雑喉場ざこば町。町名は明暦元年(一六五五)の大坂三郷町絵図にみえる。大坂三郷北組に属し、元禄一三年(一七〇〇)の三郷水帳寄帳では屋敷数四九・役数七三役で、うち年寄分一役が無役。年寄は和泉屋吉兵衛。江戸堀一―五丁目で共有する会所があった。また日向佐土原藩・美作津山藩・豊後日出藩の掛屋敷があるが(延享版「難波丸綱目」)、これは背中合せの土佐堀二丁目の各藩蔵屋敷と一体と思われる。そのほか旗本寄合衆木下家(同書)、肥前五島藩(享和二年「大坂袖鑑」)、薩摩鹿児島藩・武州表六番丁松平主計(天保一〇年「大坂袖鑑」)の蔵屋敷もあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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