三丁目(読み)さんちょうめ

精選版 日本国語大辞典 「三丁目」の意味・読み・例文・類語

さんちょう‐めサンチャウ‥【三丁目】

  1. [ 一 ] ( 江戸浅草猿若町三丁目にあったところから ) 歌舞伎河原崎座、または、森田座異称
    1. [初出の実例]「仮宅の昼見世をひやかして三町目へ行って見よう」(出典:歌舞伎・夢結蝶鳥追(雪駄直)(1856)序幕)
  2. [ 二 ] 江戸、日本橋本町三丁目をいう。名物の鳥飼饅頭の店や軒をつらねる薬種屋があることで知られた。
    1. [初出の実例]「どっちらの袋かしれぬ三町目」(出典:雑俳・柳多留‐二(1767))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「三丁目」の解説

三丁目
さんちようめ

上京区中立売通室町西入

中立売なかたちうり(旧正親町小路)を挟む東西ほぼ三町の町。

平安京の条坊では左京北辺二坊の東側と同三坊中央以西の地で、平安中期以降は町尻小路の東西の地。平安前期は「盛良」邸、「正親町」「縫殿町」「秦親・清道」邸にあたる(拾芥抄)

寛永一四年(一六三七)洛中絵図には町の東側に「中立売三町」とみえるのみだが、寛文五年(一六六五)刊「京雀」では東から中立二丁目・三丁目・四丁目とし、宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」では東から「三丁町」「長者町 一名中之町」「橋詰町」と記す。天保年中(一八三〇―四四)合併して「三丁目」となった(坊目誌)


三丁目
さんちようめ

[現在地名]津山市本町ほんまち三丁目

二丁目にちようめに西接して出雲往来両側に東西に連なる町。西は坪井つぼい町、北裏は鍛冶かじ町、南裏は戸川とがわ町。正保城絵図に町屋が記され、町名は「武家聞伝記」元和六年(一六二〇)一一月条に三町目因幡屋とある。元禄一〇年(一六九七)の家数等改帳によると家数二七、本役二四軒、町筋東西六〇間半・通道町幅二間六尺、関貫二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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