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江永 こうえいJiang Yong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

江永
こうえい
Jiang Yong

[生]康煕20(1681)
[没]乾隆27(1762)
中国,清初の儒者。江西省ぶ源 (ぶげん) の人。字は慎修。礼学を主とした経学,音韻学地理学など多方面に活躍し,清朝考証学の先駆となった。著書に『礼書綱目』『古韻標準』『春秋地理考実』など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

江永
こうえい
(1681―1763)

中国、清(しん)朝中葉前期の学者。字(あざな)は慎修(しんしゅう)。安徽(あんき)(ぶげん)県(いま江西省)の人。21歳で県の学生となったが仕官せず、在野の学者として生涯を終えた。礼の学に深く、朱子(朱熹(しゅき))の『儀礼経伝通解(ぎらいけいでんつうかい)』に倣い、経にみえる礼に関する記述を系統的に整理した『礼書綱目』全80巻をはじめ、『論語』郷党篇(へん)を読むために古代の衣服・宮室・車制などを考証し図示した『郷党図考』、また『周礼(しゅらい)疑義挙要』『礼記訓義択言(らいきくんぎたくげん)』などの著述がある。楽律(がくりつ)の研究に『律呂闡微(りつりょせんび)』、また清初の梅文鼎(ばいぶんてい)の暦算学を承(う)けての『翼梅』『算学』、顧炎武(こえんぶ)の古韻(こいん)十部説を審音の立場から十三部に修正した『古韻標準』は弟子の戴震(たいしん)を経て段玉裁(だんぎょくさい)の十七部説を生む。朱子学者としての面目『近思録集注』もある。[近藤光男]

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世界大百科事典内の江永の言及

【皖派】より

…皖とは中国安徽省の古名で,清代に,この地に多くの学者を輩出したので,その人々を皖派と称しているが,大きくは浙西学派に含まれる。江永,戴震に源を発して段玉裁,任大椿,王念孫,王引之,さらに後の兪樾(ゆえつ),孫詒譲(そんいじよう)らに受けつがれた。この学派は懐疑的態度によって事実を確かめ,帰納的論理的に分析する方法を共通点としていることで,恵棟らの漢代訓詁を固守する呉派とは大いに異なる。…

※「江永」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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