江鮒(読み)エブナ

精選版 日本国語大辞典 「江鮒」の意味・読み・例文・類語

え‐ぶな【江鮒・

  1. 〘 名詞 〙
  2. フナの色の赤いもの。近江国では紅葉鮒(もみじぶな)ともいう(随・三余叢談‐三(18C前))。
    1. [初出の実例]「種漬(つ)くる壺井の水の引く末にえふな集まる落合の淀(わだ)」(出典山家集(12C後)下)
  3. ボラの幼魚をいう上方語。ふつう一歳魚を指す。《 季語・秋 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
  4. ( 江鮒が成長するに従って名前の変わるところから ) 位の下がるに従って名を替える女郎
    1. [初出の実例]「位の下がる度度に名を替ゆれば、さやうの女郎を(ヱブナ)と申とかや」(出典:浮世草子好色万金丹(1694)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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