沢内村(読み)さわうちむら

日本歴史地名大系 「沢内村」の解説

沢内村
さわうちむら

面積:二八八・四七平方キロ

県中央部の西端、奥羽山脈山間に立地し、村域の九割が山林。山間に開けた沢内盆地耕地と集落が点在する。盆地の中央を和賀川が南流。西部は和賀岳(一四四〇メートル)を主峰とする高山が連なり、奥羽山脈の分水嶺をなしている。東は花巻市・和賀町、南は湯田ゆだ町、西は秋田県仙北せんぼく太田おおた町・同郡千畑せんはた町、北は同郡角館かくのだて町・同郡田沢湖たざわこ町と岩手郡雫石しずくいし町。和賀川沿いに主要地方道盛岡―横手線が南北に通じている。沢内という呼称近世盛岡藩が地方行政組織として沢内通を設け、当村一円と湯田町を統治したことに始まる。年間降水量は二五〇〇ミリを超し、一月の積雪量が二メートル以上という豪雪地帯である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報