沢部清五郎(読み)サワベ セイゴロウ

20世紀日本人名事典 「沢部清五郎」の解説

沢部 清五郎
サワベ セイゴロウ

大正・昭和期の画家,装飾織物デザイナー 元・川島織物取締役。



生年
明治17(1884)年

没年
昭和39(1964)年8月16日

出生地
京都市上京区西陣

学歴〔年〕
聖護院洋画研究所(現・関西美術院)

経歴
13歳で日本画を学ぶ一方、装飾織物の川島甚兵衛に画才を認められ織物関係の仕事にも携わる。20歳の時聖護院洋画研究所(現・関西美術院)に入り、梅原龍三郎らと洋画の研さんを積む傍ら宇治の平等院や金閣寺壁画模写に取り組み古典美にも開眼。明治43年から3年間米国やパリに滞在し西欧の装飾芸術にも理解を深め、大正2年帰国後は皇居を飾る壁掛け大作国会議事堂の室内装飾を手がけるなど、主に装飾織物デザイナーとして活躍。川島織物取締役を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「沢部清五郎」の解説

沢部清五郎 さわべ-せいごろう

1884-1964 大正-昭和時代の洋画家
明治17年生まれ。守住勇魚(もりずみ-ゆうぎょ)にまなび,のち浅井忠の門下となる。明治末年に欧米留学。大正2年より関西美術院教授。また川島織物に勤務し,美術工芸織物の図案を制作した。昭和39年8月26日死去。80歳。京都出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android