河渡宿(読み)ごうどしゆく

日本歴史地名大系 「河渡宿」の解説

河渡宿
ごうどしゆく

[現在地名]岐阜市河渡

中山道の宿で、加納かのう宿と美江寺みえじ宿(現本巣郡巣南町)の間に位置。加納宿まで一里半、美江寺宿まで一里七町(宿村大概帳)。元禄九年(一六九六)の家並絵図(岐阜大学博物館蔵)によれば、長良川の右岸直角に突当るように東西に延びる両側町が描かれ、北方河原に二ヵ所の船着場がある。正式に宿が設置されたのは、寛永一二年(一六三五)前後とみられる。慶長一六年(一六一一)の舟橋道具割付帳(県立歴史資料館蔵)に、当地、美江寺呂久ろく(現本巣郡巣南町)の名がみえ、徳川家康が上京するに際し長良川に船橋を架けるため、美濃大名旗本に白口藤・ねた木・竹・ねこた・縄などの架設材料を割付けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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