法曹類林(読み)ほっそうるいりん

改訂新版 世界大百科事典 「法曹類林」の意味・わかりやすい解説

法曹類林 (ほっそうるいりん)

平安時代末期に著された法制書。編者藤原通憲信西)。230巻とも730巻とも伝える大部の書であったが,今は巻192,197,200の3巻が残るにすぎない。古来律令,法制に関する明法家(律令学者)の解釈勘文等を引載したもので,8世紀はじめの他書にみえない資料も含まれていて,貴重である。《新訂増補国史大系》《改定史籍集覧》《群書類従所収
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関連語 早川

日本大百科全書(ニッポニカ) 「法曹類林」の意味・わかりやすい解説

法曹類林
ほっそうるいりん

平安時代末期に成立した古代の法制書。藤原通憲(みちのり)撰(せん)といわれる。もと230巻。法官の勘考便宜を考えて、古代の法令書たる律令格式(りつりょうきゃくしき)をもとに、明法(みょうぼう)問答、勘文(かんもん)などを事項別に抜書して、これに撰者自身の案文を付したもの。現在はそのうちの4巻が存するのみ。『群書類従』『続群書類従』『新訂増補国史大系』『改訂史籍集覧』に所収される。

[林 幹彌]

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