山川 日本史小辞典 改訂新版 「法界寺阿弥陀堂」の解説
法界寺 阿弥陀堂
ほうかいじあみだどう
正面5間,側面5間で,宝形造の主屋の周囲に1間通りの吹き放しの裳階(もこし)を設けた阿弥陀堂で,外観は二重にみえる。建築年代には諸説あるが,「民経記」にある1226年(嘉禄2)に造営中の「本堂」を当堂とする説が有力。主屋内部は方1間の母屋(もや)と周囲の庇(ひさし)からなり,母屋柱と庇の側柱筋をあわせない。母屋の後方に須弥壇を設け,阿弥陀如来像を安置する。母屋の柱・小壁などに極彩色で仏画・文様などを描く。高さ14.2m。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報