出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…その結果,全体を見ると波の振幅が周期的に変化していて,いわば波のかたまりができているように見える。このような波のかたまりを波束wave packetという。波束は分散がなければその形を変えずに二つの正弦波と同じ速さで進むことは明らかである。…
… もっとも上記の平面波exp{i(kx-ωt)}は全空間に広がっているので,現実の電子の状態を表すものとはいえない。現実の電子の状態は空間の有限領域だけに波の存在する状態であって,そのような波は波束と呼ばれる。電子に力が働かないときは,このような波束は等速直線運動をし,これを粒子として観測すると,その運動量はp=ħk,速度はv=p/m,エネルギー(運動エネルギー)はE=1/2mv2となる。…
…これは初めの観測で,波動関数がr=a以外の場所では0であるような形に変えられたことを意味する。観測による波動関数のこの変化を点aへの波束の収縮とよぶ。それ以後,波動関数は点aからシュレーディンガーの波動方程式に従って広がっていくことになる。…
※「波束」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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