波羅提木叉(読み)はらだいもくしゃ

精選版 日本国語大辞典 「波羅提木叉」の意味・読み・例文・類語

はらだいもくしゃ【波羅提木叉】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] prātimokṣa の音訳。別々解脱、戒本などと意訳する ) 仏語比丘比丘尼が守らねばならない条項をまとめたもの。僧衆の教団生活を規制する箇条書禁止条目。
    1. [初出の実例]「波羅提木叉を専にする事無りき」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)下)
    2. [その他の文献]〔摩訶僧祇律‐一四〕

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百科事典マイペディア 「波羅提木叉」の意味・わかりやすい解説

波羅提木叉【はらだいもくしゃ】

サンスクリットのプラティモークシャの音写。戒本・別解脱(べつげだつ)と訳す。仏教僧尼が守るべき禁止・罰則条文。僧尼となるとき,これを守ることを誓う。その後は布薩(ふさつ)で読み上げられ,反省懺悔(ざんげ)の資とされる。大乗戒には〈菩薩戒本〉がある。

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