注好選(読み)ちゅうこうせん

百科事典マイペディア 「注好選」の意味・わかりやすい解説

注好選【ちゅうこうせん】

童蒙教訓的な説話集。3巻。1152年以前の成立作者不詳。上巻中国説話,中巻にインド仏教説話,下巻には主に動物を素材とする説話を収める。《今昔物語集》の〈震旦部〉との共通説話が多いことが注目され,《私聚百因縁集(しじゅひゃくいんねんしゅう)》の出典にもなっている。東寺観智院本の他に,別系統の本文を持つ金剛寺本がある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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