百科事典マイペディア 「注好選」の意味・わかりやすい解説
注好選【ちゅうこうせん】
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
… 以上に加えて,説話文学に準ずるもの,またはその周辺的作品と見られるものも少なくない。故実家の談話を筆録した《江談抄(ごうだんしよう)》《富家語(ふけご)》《中外抄》系列の作品,神仏の縁起や利生(りしよう)談を収めた絵巻物類,院政期の《注好選(ちゆうこうせん)》以下の童蒙対象の啓蒙的テキスト,《言泉集(ごんせんしゆう)》《転法輪鈔(てんぽうりんしよう)》のごとき説経唱導の資料集などがそれで,これらも説話文学の理解には欠かせないものである。【今野 達】
[インド]
インドは説話の宝庫であり,世界各国の説話はすべてインドを起源とするという説さえかつて流行した。…
…その後,これらのあとを追う縁起,往生記,霊験記がつづいている。やや違うのは,11世紀のものらしい印度・中国の仏教説話を漢文で書き集めた《注好選》で,これは,やがて天竺・震旦・本朝の仏教説話を核に,ひろく世俗説話まで網羅しようとする《今昔物語集》31巻が漢字まじり片仮名文で書かれる先導車ともいえる。これら仏教説話集の諸類型のほかに,12世紀の《百座法談聞書抄》,13世紀の《言泉集》など,説経草案というべき唱導集の一群も残っている。…
※「注好選」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
7/22 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新