洗馬宿(読み)せばじゆく

日本歴史地名大系 「洗馬宿」の解説

洗馬宿
せばじゆく

[現在地名]塩尻市大字宗賀

中山道の宿駅で下りは塩尻宿、上りは本山もとやま宿に継ぎ立てる。松本方面へ向かう北国西脇往還(善光寺道)との分岐点でもある。塩尻宿へは一里二〇町、本山宿へは三〇町の距離にある。宿の成立は塩尻・本山宿同様、牛首うしくび峠を通る小野新道が廃止された直後の慶長末年から元和初年頃であろう。宿は東の段丘上の大怒田おおぬだ村などを洗馬新田の方へ移し新規に設定した。

慶安四年(一六五一)検地帳(百瀬家文書)によれば戸数一一七軒、宿の長さ五町五〇間で、かみ町・なか町・しも(伊勢町)からなり、道の両側三間間口を一軒役の単位として屋敷割をしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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