デジタル大辞泉
「洞洞」の意味・読み・例文・類語
とう‐とう【▽洞▽洞】
[ト・タル][文][形動タリ]穴などがぽっかりとあくさま。また、黒々と奥深いさま。
「薄紫にけぶる野末に大きな月が―と顔を出す」〈蘆花・思出の記〉
「黒―たる夜」〈芥川・羅生門〉
ほら‐ほら【洞洞】
[副]中がうつろで広いさま。
「内は―、外はすぶすぶ」〈記・上〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
とう‐とう【洞洞】
〘形動タリ〙
② 穴などがぽっかりとあくさま。また、奥深く黒いさま。
※
即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉
初舞台「わが視る所は譬へば黒洞洞
(トウトウ)たる大坑に臨める如く」 〔
水滸伝‐第一回〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「洞洞」の読み・字形・画数・意味
【洞洞】どうどう
誠実のさま。〔礼記、祭義〕孝子の將(まさ)に祭らんとするや、~洞洞乎、屬屬乎(しよくしよくこ)として(た)へざるが如く、將に之れを失はんとするが如し。字通「洞」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報