デジタル大辞泉 「洞洞」の意味・読み・例文・類語 とう‐とう【▽洞▽洞】 [ト・タル][文][形動タリ]穴などがぽっかりとあくさま。また、黒々と奥深いさま。「薄紫にけぶる野末に大きな月が―と顔を出す」〈蘆花・思出の記〉「黒こく―たる夜」〈芥川・羅生門〉 ほら‐ほら【洞洞】 [副]中がうつろで広いさま。「内は―、外とはすぶすぶ」〈記・上〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「洞洞」の意味・読み・例文・類語 とう‐とう【洞洞】 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙① まじめでまごころのあるさま。誠実なさま。[初出の実例]「報賽の礼洞々たり」(出典:陰徳太平記(1712)三二)[その他の文献]〔礼記‐礼器〕② 穴などがぽっかりとあくさま。また、奥深く黒いさま。[初出の実例]「わが視る所は譬へば黒洞洞(トウトウ)たる大坑に臨める如く」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉初舞台)[その他の文献]〔水滸伝‐第一回〕 ほら‐ほら【洞洞】 〘 副詞 〙 中がうつろで空間のあるさまを表わす語。[初出の実例]「内は富良富良(ホラホラ)」(出典:古事記(712)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「洞洞」の読み・字形・画数・意味 【洞洞】どうどう 誠実のさま。〔礼記、祭義〕孝子の將(まさ)に祭らんとするや、~洞洞乎、屬屬乎(しよくしよくこ)として(た)へざるが如く、將に之れを失はんとするが如し。字通「洞」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報