(読み)ウツロ

デジタル大辞泉の解説

うつろ【洞】

戦国時代、領主領民の組織した共同体一門一族。

とう【洞/道】[漢字項目]

〈洞〉⇒どう
〈道〉⇒どう

どう【洞】[漢字項目]

常用漢字] [音]ドウ(慣) トウ(漢) [訓]ほら
〈ドウ〉
筒形に抜け通る穴。ほらあな。「洞窟(どうくつ)洞穴洞門空洞風洞鍾乳洞(しょうにゅうどう)
奥深い場所。婦人の部屋。また、仙人の住まい。「洞房・洞天」
奥底まで見抜く。「洞見洞察
〈トウ〉仙人の住まい。「仙洞
〈ほら〉「洞穴
[難読]雪洞(ぼんぼり)

ほら【洞】

がけ・岩・大木などにできた、中のうつろな穴。ほらあな。「木の

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世界大百科事典 第2版の解説

うつろ【洞】

戦国時代の東国の有力領主層が,領域支配実現のために,一家,一門を中心に周辺の非血縁者をも結集させた一種の擬制的な同族的地縁共同体。この言葉は15世紀末~17世紀初期に特徴的に登場し,近世幕藩体制の成立とともに消滅する。その登場地域は東国に集中しており,しかも使用主体は小山,結城,宇都宮佐竹,伊達,岩城,白河結城,蘆名最上氏などの旧族領主層が中心で,後北条氏のような新興勢力の場合にはまったく見られない。

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大辞林 第三版の解説

うつろ【洞】

〔中世語〕
一家一門。一族仲間。 〔日葡〕

ほら【洞】

中がうつろな穴。ほらあな。洞窟。
谷。渓谷。 〔新撰字鏡〕

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精選版 日本国語大辞典の解説

うつろ【洞】

〘名〙 戦国時代、大名や領主の家。家中。一門。〔文明本節用集(室町中)〕
朝倉孝景条々(1471‐81)子孫へ一書「諸事うつろをきんこうに沙汰致し候へば、他国の悪党等、いかやうにあつかひたるも不苦候」

とう【洞】

〘名〙 朝鮮の地方行政区画の最小単位。面の下の区画。

ほら【洞】

〘名〙
① 崖(がけ)や巖、また老大木の根元や大木の朽木などにある、中のうつろな穴。ほらあな。〔十巻本和名抄(934頃)〕
② 谷。渓谷。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
③ 木が多く生えた、山あいの土地。
※交尾(1931)〈梶井基次郎〉二「一つのホラ(山あひの木のたくさん繁ったところ)には」
④ 仙室。仏堂。
※打聞集(1134頃)大師投五給事「寺造、定の所も造て窟(ホラ)を開つつ」
⑤ 川船の敷の両側に釘付けする側板。海船の根棚に相当するもの。〔和漢船用集(1766)〕

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世界大百科事典内のの言及

【面】より

…朝鮮で郡の下,(洞)の上の地方行政区画。日本の村にあたる行政団体。…

【里】より

…【鎌田 元一】
[朝鮮]
 最下級の地方行政区画。〈洞〉とも称し,漢城(ソウル)では〈契〉と称した。本来は自然村落であり,自治団体的性格が強い。…

※「洞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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