洲原神社(読み)すはらじんじや

日本歴史地名大系 「洲原神社」の解説

洲原神社
すはらじんじや

[現在地名]美濃市須原

長良川右岸に鎮座する旧県社。祭神伊邪那岐命(本殿)・伊邪那美命(東殿)・大穴牟遅命(西殿)。奥宮は西方鶴形つるがた山にある。洲原権現・洲原白山社などと称され、白山への「一の門」あるいは「白山前宮」といわれ、白山信仰における美濃側の一中心をなした。洲原白山社縁起(宮西文書)によると、養老五年(七二一)白山三所権現を鶴形山の峰に祀れとの神託を受けた泰澄が権現を勧請女人の参拝できる地として麓に一宮を創建したという。一説に元正天皇の命で泰澄が勧請鎮祭、その時の造営使伴安麿が白山長滝はくさんながたき神社(現郡上郡白鳥町)神職を兼務したという。白山信仰の隆盛とともに当社も栄えたが康正二年(一四五六)火災により社殿・宝物・古書などを焼失した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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