旺文社世界史事典 三訂版 「活字印刷」の解説
活字印刷
かつじいんさつ
【西洋】活字印刷は,オランダのコステルが1423年に,木製の,ついで鉛と錫の活字を使って創始したという説がある。ドイツのグーテンベルクは,マインツで1450年ごろ,ぶどう圧搾機を改良した加圧式印刷機と改良した油性インクを使った活字印刷を始め,最初,金属を刻んだ活字を使用したが,助手シュッフェルの工夫によって金属の鋳型を作り,活字を改良した。彼はラテン語聖書を印刷したが,この技術によって書物は安価なものとなり普及し,宗教改革やルネサンスに影響を与えた。
【東洋】11世紀,北宋の畢昇 (ひつしよう) が泥を膠で固めて活字を発明したが,実用的でなく,12世紀末に高麗で金属活字がつくられた。
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