浄土真宗本願寺派福井別院(読み)じようどしんしゆうほんがんじはふくいべついん

日本歴史地名大系 の解説

浄土真宗本願寺派福井別院
じようどしんしゆうほんがんじはふくいべついん

近世の福井城下表御堂おもてみどう町の北側(現福井市松本四丁目)にあって、南面する。浄土真宗本願寺派、本尊阿弥陀如来。宗教法人名は本願寺福井別院といい、西御堂にしみどうともよばれる。

天正一三年(一五八五)北庄きたのしよう(現福井市)城主堀秀政は、本願寺一一世顕如に北庄やなぎ町の方一〇〇間の寺地を寄進、顕如は本願寺の家臣松井氏にこれを領知させ、堀秀治の時代に堂を建立した。寛永一七年(一六四〇)一二世准如の九男理光院光恕が住職となるまでは、吉崎よしさき御坊(現福井県金津町)の例に従って、越前の大坊真宗しんしゆう(現同県鯖江市)照護しようご(現福井市)和田本覚わだほんがく寺が後見となり、後には真宗寺・長慶ちようけい寺がこれに代わったという(大谷本願寺通紀)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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