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浅間造(り) センゲンヅクリ

百科事典マイペディアの解説

浅間造【せんげんづくり】

富士宮市にある浅間神社社殿に代表される神社建築の様式。3間流造の社殿を,正面5間側面4間四注(しちゅう)造(葺下(ふきおろし))の上に重ねた2階建で,背面にも扉があり,神社建築としては特殊な形式。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

浅間造
せんげんづくり

浅間(あさま)神社の社殿にみられる二重からなる特殊な形式の建築をいう。静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社本殿は、初重が桁行(けたゆき)五間・梁間(はりま)四間で、正面に向拝(こうはい)がつく。この本殿の特徴は二重目に三間社流造(ながれづくり)の建物がのることで、神座はこの二重目に設けられる。もともと浅間神社は富士山を木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の依代(よりしろ)として拝するための神社であり、拝殿だけで本殿を必要としなかった。したがって、本殿がつくられるようになって、高峰富士の神を祀(まつ)るにふさわしく、二重の建物として上に神座を設けたと考えられる。俗に「静岡浅間(せんげん)」の名で知られる静岡市の神部(かんべ)神社、浅間(あさま)神社、大歳御祖(おおとしみおや)神社の拝殿も浅間造の建物であって、桁行七間・梁間四間の千鳥破風(ちどりはふ)のある切妻造の初重に、桁行三間・梁間三間の入母屋(いりもや)造の二重目がつくられている。この神社では本殿が拝殿裏の賤機(しずはた)山の中腹の高所に祀られるので、拝殿が浅間造として二重の建物とされたのであろう。[工藤圭章]

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