浮出す(読み)ウキダス

デジタル大辞泉 「浮出す」の意味・読み・例文・類語

うき‐だ・す【浮(き)出す】

[動サ五(四)]
表面に浮いて出てくる。「漏れた油が水面に―・す」
模様・形などが、下地背景から区別されてはっきり見えてくる。「刺繍ししゅうが―・して見える」
[類語]浮き出る湧き出る吹き出る吹き出す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浮出す」の意味・読み・例文・類語

うき‐だ・す【浮出】

  1. 〘 自動詞 サ行五(四) 〙
  2. 表面に浮いて出る。意識に表われる。
    1. [初出の実例]「吸ひ取られた鼻の膏(あぶら)が丸るく紙の上へ浮き出した」(出典吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九)
  3. 文字、模様、形などが、下地や背景から区別されてはっきり見えるようになる。
    1. [初出の実例]「無辺際に浮き出す薄き雲の翛然(いうぜん)と消えて入る大いなる天上界」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一)

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