浮出る(読み)ウキデル

精選版 日本国語大辞典 「浮出る」の意味・読み・例文・類語

うき‐・でる【浮出】

  1. 〘 自動詞 ダ下一段活用 〙
  2. 表面に現われる。浮かび出る。
    1. [初出の実例]「粗末な額縁の中にはあらゆる幼時の美しい幻が畳み込まれて居て、折にふれては画面に浮出る」(出典:森の絵(1907)〈寺田寅彦〉)
  3. 文字、模様、形などが、下地や背景から区別されてはっきり見える。
    1. [初出の実例]「奇巖の屹(きっ)と亮(あきら)かなる空気の中に黒く浮き出て居る向ふに」(出典春潮(1903)〈田山花袋〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android