浮島古墳群(読み)うきしまこふんぐん

日本歴史地名大系 「浮島古墳群」の解説

浮島古墳群
うきしまこふんぐん

[現在地名]岩手町土川

送仙おくりせん山の西裾野丘陵地の標高二六〇メートルの先端傾斜面にあり、昭和三二年(一九五七)発掘された。古墳群は当時一四基存在し、調査は四号・九号・一一号・一五号墳の四基で行われた。いわゆる円墳で、墳丘表面には葺石はない。墳丘の径は一三メートルから九メートルと小型で、高さは約〇・六メートル前後。主体部は墳丘中心よりやや西方にあり、長軸方向は北西から南東となり、地表面から約一メートルほど掘下げた船形粘土槨で、石室は構築していない。粘土槨の平面形は隅丸長方形で、規模は一一号墳の四・五メートルに一・四メートルを最大、九号墳の三・四メートルに一メートルを最小とする。底部は船底形で、たたいて固くしめられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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