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海辺の光景 カイヘンノコウケイ

デジタル大辞泉の解説

かいへんのこうけい〔カイヘンのクワウケイ〕【海辺の光景】

安岡章太郎中編小説。精神を病み、海辺の病院に入院した母の最期の九日間を描く。昭和34年(1959)発表。翌年、第13回野間文芸賞受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

海辺の光景
かいへんのこうけい

安岡章太郎(やすおかしょうたろう)の中編小説。1959年(昭和34)11月および12月の『群像』に発表。同年12月講談社より刊行。芸術選奨を受賞。主人公信太郎は、K浜の海岸の精神病院で母を看(み)取る。母の正気は戻らないが、その傍らで一家の戦後生活を回想する。信太郎はひとりっ子であり、軍隊帰りの病身である。父は軍の獣医であり、少将にまでなっていたが、敗戦で引き揚げてからは一家は無収入状態になる。その苦難を脱しかけたとき、母の精神は異常になったのである。安岡自身の戦後体験を踏まえて、母と子の問題を描く。[鳥居邦朗]
『『海辺の光景』(角川文庫・新潮文庫)』

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