海錨(読み)カイビョウ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「海錨」の意味・読み・例文・類語

かい‐びょう‥べウ【海錨】

  1. 〘 名詞 〙 自力航行の能力を失った船舶、舟艇が、海中に投下して流し、水の抵抗を利用して錨の代用とする船具。船首を風波の方向に向けさせてその位置を保ち、横波の危険を避け、漂流を少なくするために用いる。シーアンカー。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の海錨の言及

【錨】より

…20万重量トン程度の大型タンカーでは錨の重量が18t,錨鎖は350m(10tくらい)ほどになるから,1組で100t程度の把持力をもつことになる。 錨には,このほか灯台船などを長期間係留するのに使われるキノコ形のもの,錨にたこのように帆布を付けて海中をひく海錨(シーアンカー)などがある。後者はヨットや救命艇などで,荒天時に漂流する際に船を波の方向に向けて転覆を避ける目的に使用される。…

※「海錨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む