消磨(読み)ショウマ

デジタル大辞泉 「消磨」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ま〔セウ‐〕【消磨】

[名](スル)
すり減ること。すり減ってなくなること。「気力消磨する」
すり減らすこと。また、時間などをついやすこと。「精神消磨する」「いたずらに歳月消磨する」

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精選版 日本国語大辞典 「消磨」の意味・読み・例文・類語

しょう‐まセウ‥【消磨・銷磨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. すれてなくなること。すりへること。消えてなくなること。
    1. [初出の実例]「起飲茶一盞、飲了未消磨」(出典菅家後集(903頃)雨夜)
    2. 「其平生の風流文采は不消磨して」(出典:四河入海(17C前)一二)
    3. 「秘密の漏洩は多くは防諜心の銷磨、弛緩より生ずるものなるを以て」(出典:軍隊内務令(1943)二〇六)
    4. [その他の文献]〔欧陽脩‐豊楽亭記〕
  3. すりへらすこと。消してなくすこと。また、年月を無駄に過ごすこと。
    1. [初出の実例]「掩鏡休窺蓬鬂白、恐教豪気日消磨」(出典:霞舟先生詩集(1849)秋日雑感)
    2. 「兎角心身の労苦を避けて日一日を消磨(セウマ)する者多し」(出典:福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉二七)
    3. [その他の文献]〔黄庚‐龍江館舎詩〕

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普及版 字通 「消磨」の読み・字形・画数・意味

【消磨】しよう(せう)ま

すり減る。唐・賀知章〔回郷偶書、二首、二〕詩 家に離別して、多し 來人事、

字通「消」の項目を見る

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