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液浸 エキシン

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デジタル大辞泉の解説

えき‐しん【液浸】

水溶液や薬剤の液体に浸すこと。または浸したもの。→液浸標本
顕微鏡で、試料とレンズの間を、レンズとほぼ屈折率が等しい液体で満たすこと。→液浸法

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

液浸
えきしん

動物や植物の標本を長く保存するために、アルコールホルマリン水溶液に浸したものをいう。植物では水分の多い多肉植物、その他の植物の花や果実、乾燥すると形の崩れるモミの球果、変形の著しいランの花などの保存に使用する。アルコールでは70%水溶液、ホルマリンでは5~10%水溶液程度のものを用い、液が蒸発しないように内蓋(うちぶた)付きの広口プラスチック瓶に入れ、低温、暗所に保存する。
 植物の組織解剖のための液浸にはアルコール(50~70%)90ミリリットル、ホルマリン(市販品は40%)5ミリリットル、氷酢酸(ひょうさくさん)5ミリリットルの混液が多く用いられる。動物の場合も同様で、アルコールの75%水溶液は爬虫(はちゅう)類、両生類や甲殻類のほか、哺乳(ほにゅう)類や鳥類などの解剖標本に使用する。ホルマリン5~10%水溶液は魚類や、クラゲのような寒天質の動物などの海産無脊椎(むせきつい)動物に用いる。しかし貝殻のような石灰質の殻をもつものの長期保存には適さない。[杉山明子]

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世界大百科事典内の液浸の言及

【顕微鏡】より

…屈折率nは媒質を空気とすれば1であり,uは数学的には90度でsinuが最大値1となるが,現実にはここまでは不可能で,uは70度付近,sinuにして0.95あたりが限度となる。しかし問題とする媒質に空気の代りに液体を満たして開口数を増大させるという考えが,1840年アミチ以来行われており,これを液浸という。通常は液体として屈折率1.515のセダー油が用いられ,NA=1.4程度までが実現する。…

※「液浸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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