デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「清兵衛」の解説 清兵衛(3) せいべえ 1827-? 幕末の漂流民。文政10年生まれ。紀伊(きい)日高郡(和歌山県)の天寿丸乗組員。嘉永(かえい)3年伊豆(いず)沖で遭難し2ヵ月あまり漂流してアメリカの捕鯨船ヘンリー-ニーランド号に救助される。ロシアの捕鯨船にうつされたのちアラスカのシトカに滞在。5年露米会社の船で伊豆下田に送還され,翌年帰郷。和歌山藩の水主となる。 清兵衛(1) せいべえ ?-? 江戸時代中期の蒔絵(まきえ)師。宝永(1704-11)のころ大坂伏見町にすんだ名工で,印籠(いんろう)づくりを得意とした。印籠の重ねをばらしてふたたび上下表裏いれかえてもしっくりあったので「清兵衛のばら印籠」とよばれたという。 清兵衛(2) せいべえ ?-? 江戸時代中期の根付師。京都にすむ。木彫を得意とし,作品は清兵衛彫りとよばれた。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by