渇望(読み)カツボウ

精選版 日本国語大辞典 「渇望」の意味・読み・例文・類語

かつ‐ぼう‥バウ【渇望】

  1. 〘 名詞 〙 のどがかわいて水を欲するように、切実に希望すること。心から望むこと。切望。熱望。
    1. [初出の実例]「無限恩涯知止足、何因渇望水心清」(出典菅家文草(900頃)六・敬奉和左大将軍扈従太上皇、舟行有感貝寄之口号)
    2. 「是より忍びやかに、呼吸をなして、只管(ひたすら)時の経過(たつ)を渇望(カツボウ)しぬ」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉七)
    3. [その他の文献]〔范成大‐洪内翰使還入境、以詩連之詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「渇望」の読み・字形・画数・意味

【渇望】かつぼう(ばう)

強くのぞむ。宋・成大〔洪景盧内の使して還り境に入る。詩を以て之れを(むか)ふ〕詩 國人、の顏色をす 爲に報ず、帷を(かか)げて畿に入る

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