(読み)カツ

デジタル大辞泉 「渇」の意味・読み・例文・類語

かつ【渇】[漢字項目]

常用漢字] [音]カツ(漢) カチ(呉) [訓]かわく
のどがかわく。「飢渇消渇しょうかち
激しく欲しがる。「渇愛渇仰かつごう渇望
水がかれる。「渇水涸渇こかつ

かつ【渇】

のどがかわくこと。かわき。「を覚える」「胸のいやす」
[類語]渇き

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精選版 日本国語大辞典 「渇」の意味・読み・例文・類語

かつ【渇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. のどがかわくこと。かわき。
    1. [初出の実例]「地恩の水に口すすぎて渇をうるほす」(出典:海道記(1223頃)序)
    2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・采薇〕
  3. ( 「飢渇」の意に転じて ) 飲食物が欠乏すること。
  4. 欲求を満たしたいと願い求めること。また、その気持。欠乏感。→渇を癒(いや)す
  5. 水がかわいてなくなること。水が枯れること。

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普及版 字通 「渇」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

(旧字)
人名用漢字 12画

[字音] カツ
[字訓] かわく・つきる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は曷(かつ)。〔説文〕十一上に「盡くるなり」とするが、その意には竭(けつ)を用いることが多い。は飢渇。曷は呪祝して喝する意。(おど)すために喝し、大声を発して、口の渇くをいう。

[訓義]
1. かわく、のどがかわく、渇。
2. 竭・歇と通じ、つきる、かれる。
3. と通じ、むさぼる。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ミヅニウヱタリ・ツク・ツクス・ミガク・ネンゴロ・ネガフ

[語系]
khatは涸hakと声義の通ずるところがある。・竭giat、歇xiatと涸hak、枯・khaとは対応する関係がある。

[熟語]
渇愛・渇飲・渇雨渇仰・渇見・渇酒・渇水渇睡・渇切渇餒・渇沢・渇念・渇筆・渇病渇吻渇聞・渇渇乏・渇望
[下接語]
飲渇・解渇・旱渇・飢渇・渇・久渇・旧渇・救渇・窮渇・虚渇・苦渇・枯渇・涸渇・釈渇・酒渇・消渇・焦渇・長渇・病渇・療渇

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「渇」の意味・わかりやすい解説


かつ

のどのかわきによる水分摂取の欲望をいう。通常、人体は1日当り1.3~2.0リットルの水分を尿、汗、糞便(ふんべん)などにより失っているので、これに相当する水分が補給されなければ、水分を摂取しようとする欲望、すなわち渇をおこすわけである。一方、病的な渇は、種々の疾病あるいは多量の水分の排泄(はいせつ)を伴う症状の結果としておこることが多い。糖尿病の場合、血中ブドウ糖の上昇により組織細胞の脱水をきたし、口渇を訴えるため、水分の摂取が増加し、腎(じん)機能の異常と相まって多尿をおこす。下痢嘔吐(おうと)の激しい消化器系疾患の場合にも渇の状態がおこり、臨床的には異常に多量で、しかも比重の低い尿を排泄するのを特徴としている、下垂体脳下垂体)の後葉機能低下症として知られている尿崩(にょうほう)症でも口渇および全身の皮膚乾燥などを訴える。

渡辺 裕]

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デジタル大辞泉プラス 「渇」の解説

渇!

日本のポピュラー音楽。歌は男性アイドルグループ、シブがき隊。作詞:売野雅勇、作曲:後藤次利。

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