温度の定点(読み)おんどのていてん(その他表記)fixed point of temperature

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「温度の定点」の意味・わかりやすい解説

温度の定点
おんどのていてん
fixed point of temperature

温度目盛り基準に用いられる温度。たとえばセ氏温度目盛りでは,1気圧のもとでの水の融点沸点を,それぞれ 0℃,100℃の定点と定義して,その間を 100等分して目盛られている。これまで熱力学的な絶対温度目盛りの定点は水の三重点とされ,その温度を 273.16Kと定義していた。絶対温度を実験的に容易かつ正確に再現するために協約された国際温度目盛りでは,1990年に 17個の定点が定義され,その温度が指定されている。単に温度の定点といえば,これらの点をさす。これらの定点以外の温度はそれぞれの標準温度計によって定められる。

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化学辞典 第2版 「温度の定点」の解説

温度の定点
オンドノテイテン
fixed point of temperature

純粋物質三重点,あるいは一定圧力のもとでの凝固点,沸点などはある定まった温度であるので,その温度を一度測っておくと,ほかの温度を測る際の基準点とすることができる.そのような温度を温度の定点(あるいは温度定点)というが,国際実用温度目盛ではとくに重要な14個の定点を用いてその目盛自身を定義しているので,それらを定義定点とよんでいる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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