日本歴史地名大系 「温泉津村」の解説
温泉津村
ゆのつむら
〔中世〕
永禄元年(一五五八)に旧来温泉郷を領していた温泉氏が尼子軍と結んで温泉津を奪回したが(七月二六日「杉原盛重書状」横山家文書ほか)、同五年には石見を制圧した毛利氏は温泉津を直轄領として児玉就久と武安就安を温泉津奉行に任命し(同八年三月一二日「毛利氏奉行連署書状」益田家文書など)、温泉津を通行する船の管理(関銭の徴収)と近辺の諸浦の管理のほか、兵糧米の管理・輸送や町湯の管理にあたらせた(同八年八月一三日「毛利氏奉行連署書状」武井文書など)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報