湖盆(読み)こぼん(その他表記)lake basin

精選版 日本国語大辞典 「湖盆」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぼん【湖盆】

  1. 〘 名詞 〙 湖の水をたたえている陸地のくぼみ。

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関連語 名詞 堀内

最新 地学事典 「湖盆」の解説

こぼん
湖盆

lake basin

水をたたえることのできる陸上の凹地。湖盆には,湖底平原湖底緩斜面,湖成段丘湖底水道湖岸線に並走して発達する溝状地形,島の付け根などに発達するくぼ地,沈水バーなどの湖底地形がみられる。湖盆の成因には,構造運動,火山活動,地すべり氷河作用河川・海岸の作用,隕石の衝突,カルスト地域の溶食,乾燥地域の風食,人為的なダム建設などがある。日本の湖には火山活動によるものが多い。一般に湖盆は堆積の場であり,湖底に堆積物を蓄積させ湖はしだいに浅くなる。しかし,沈降帯や地溝帯に形成されているものは,構造運動により湖盆の深度が維持されているので概して大きく寿命が長い(カスピ海・ビクトリア湖・バイカル湖琵琶湖など)。このため構造性の湖には厚くて連続性のよい湖底堆積物が蓄積されており,第四紀の古環境解析に貴重なデータを提供する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「湖盆」の意味・わかりやすい解説

湖盆
こぼん
lake basin

湖沼の中で水をたたえている部分。生成の原因によりその形はさまざまである。成因としては次の8つに大別できる。 (1) 火山作用によるもの。その多くは深く,形は単純 (例:十和田湖,田沢湖) 。 (2) 断層運動によるもの。深い湖はこれに属するものが多い (例:バイカル湖,諏訪湖) 。 (3) 造陸運動によりかつての海が湖水化したもの (例:カスピ海) 。 (4) 氷河作用によるもの。形は複雑なものが多い (例:レマン湖コモ湖) 。 (5) 河食作用によるもの。河道に沿った小さな沼状のもの (例:手賀沼) 。 (6) 風食作用によるもの (例:南アフリカのパン) 。 (7) 溶食作用によるもの。石灰が溶けてそのくぼみにできたもの (例:ハンガリーのベーレン湖) 。 (8) 地すべりによるもの (例:震生湖) 。湖盆の大きさを示すには普通,最大深度,平均深度,容積表面積などの数字が使用される。

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世界大百科事典(旧版)内の湖盆の言及

【湖沼】より

…(8)風食作用によるもの 南アフリカのトランスバール地方で,乾燥しているため,地表が風で削られた凹地に水のたまった湖で,パンpanと呼ばれているものなどがある。
[湖盆形態]
 湖盆の形態は成因,湖沼の発達の程度によってひじょうに異なる。湖盆の形態は湖沼図(湖盆図)によって示され,表面積,最大深度,湖水の容量などがそれによって求められる。…

【盆地】より

…周囲の山地から流下する河川は,山麓(盆地縁辺)に扇状地を形成し盆地内で合流する。ときには,盆地中央部に湖沼が形成される(湖盆lake basin)が,日本などの湿潤地域では,周囲の山地中の最低所から排水され,外洋への出口をもっている。しかし,大陸内部の乾燥地帯では,水分の蒸発が激しいため,中央部に塩湖を有する外洋への出口をもたない内陸盆地が数多くみられる。…

※「湖盆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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