コモ湖(読み)コモコ(英語表記)Lago di Como

デジタル大辞泉 「コモ湖」の意味・読み・例文・類語

コモ‐こ【コモ湖】

Comoイタリア北部アルプス南麓なんろく氷河湖。逆Y字形をしている。面積145平方キロメートル。最大深度410メートル。湖岸は、観光保養地

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精選版 日本国語大辞典 「コモ湖」の意味・読み・例文・類語

コモ‐こ【コモ湖】

  1. ( コモは[イタリア語] Como ) イタリア北部、アルプス南側のふもとにある氷河湖。面積一四六平方キロメートル。美しい景観に富み、南西岸のコモは観光・保養都市で、絹織物産地としても知られる。別名ラリオ湖。

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改訂新版 世界大百科事典 「コモ湖」の意味・わかりやすい解説

コモ[湖]
Lago di Como

イタリア北部,ロンバルディア州にある氷河湖。面積146km2,深さは414mでイタリア第1位。南北に細長く(南部は二分され,東側はレッコ湖とも呼ぶ),周囲にはプレアルプスの山々が迫っている。湖水と,風をさえぎる高い山々が温和な気候条件をつくり,雨量も比較的多いため,湖岸にはイトスギ,オリーブなどの地中海性の樹木も見られ,その明媚な景観によって古くから別荘地として名高い
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世界の観光地名がわかる事典 「コモ湖」の解説

コモこ【コモ湖】

イタリア北部のロンバルディア地方、スイス国境近くにある、同国で3番目に大きい湖。南北約50kmの細長い氷河湖で、水深410mはヨーロッパの湖の中で最も深い。風光明媚な湖で、ローマ帝国時代、ユリウス・カエサル(シーザー)や歴代の皇帝が保養に訪れたといわれるほど保養地としての歴史は古く、今日でもヨーロッパの避暑地・高級リゾートとしてたいへん有名である。◇コモ湖の観光拠点で湖南端にあるコモ(Como)は、シルクの産地としても有名な中世佇まいの残る町で、ミラノ中央駅から急行で1時間ほどの場所にある。ここから遊覧船が発着している。また、中央の半島部にあるベッラージョの村を中心に、高級ホテルやビラ(別荘)が建ち並んでいる。ラーリオ(Lario)湖、あるいは東南の湖畔にレッコ(Lecco)の町があることから「レッコ湖」とも呼ばれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コモ湖」の意味・わかりやすい解説

コモ湖
こもこ
Lago di Como

イタリア北西部、ロンバルディア州にある氷河湖。別称ラリオLario湖。面積146平方キロメートルは同国第3位、最大深度410メートルは同国第1位である。逆Y字形をなし、ベッラージョ岬沖を分岐点として三つの部分に分かれる。最大幅はわずか4.3キロメートルであるが、その形の複雑さから周囲は180キロメートルに及ぶ。北部でアッダ川やメーラ川から流入した水は、南東端のレッコ付近からふたたびアッダ川となって排水され、ポー川に注がれる。18世紀以来、風光明媚(めいび)な保養地、観光地として名声を博す。また伝統的に絹業が盛んであったが、近年では衰退気味で、それにかわって金属機械工業の発展がみられる。多種の淡水魚が生息する。

[堺 憲一]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コモ湖」の意味・わかりやすい解説

コモ湖
コモこ
Lago di Como

古代名ラクスラリウス Lacus Larius。イタリア北部,ロンバルディア州,ミラノの北方約 40kmにあるイタリア第3の湖。面積 146km2。湖面標高約 200m。最大水深約 410m。南北に長く,ベラジョの岬で2つに分れ,東側をレッコ湖といい,南西端にコモの町がある。アッダ川が北端に流入し,南東端から流出する。湖はアルプスの南端に位置し,美しい風景は有名。湖岸にはコモ,レッコ,ベラジョ,カデナッビア,トレメッツォ,バレンナなどの町があり,いずれも保養地として名高い。北西端のドンゴは,1945年ムッソリーニが逮捕され,射殺されたところ。

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世界大百科事典(旧版)内のコモ湖の言及

【ベラジオ】より

…イタリア北部,ロンバルディア州コモ県の町。人口3050(1990)。…

※「コモ湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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