湯峰(読み)ゆのみね

日本歴史地名大系 「湯峰」の解説

湯峰
ゆのみね

はま町の南部、多良たら岳火山がなだらかな裾野をひいて有明海に没する先端に盛上りをみせる鐘状火山(トロイデ)。多良岳の寄生火山で標高一五三メートル。この山は地形から杵島きしま・佐賀方面からもよくみえ、「肥前風土記」の藤津郡に「烽壱所」とある古代の烽跡ではないかと推定されるが、明確な根拠はない。

「鹿島志」に「宝篋山は浜津の南に聳ゆ。俗に云ふ。昔、宝篋を造立し石に印して以てここに鎮む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

百科事典マイペディア 「湯峰」の意味・わかりやすい解説

湯峰[温泉]【ゆのみね】

和歌山県本宮町(現・田辺市)にある国民保養温泉硫黄泉。93℃。成務天皇の代の発見とされ,《中右記》などにみえている。江戸時代には湯坪が4ヵ所であった。湯峰川の渓谷にわき,熊野街道の中辺路に沿う。熊野本宮大社近く,古くから熊野詣の休息地として開けた。新宮市からバス
→関連項目田辺[市]本宮[町]

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